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2016年6月19日(日)

人間の尊厳否定するもの 断じて許せない

麻生氏発言 志位委員長が記者団に

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 日本共産党の志位和夫委員長は18日、東京立川市での街頭演説の後、麻生太郎財務相の「いつまで生きているつもりだ」との発言について問われ、「人間の尊厳を否定する発言であり、断じて許されない」と批判しました。

 麻生太郎財務相は17日の講演で、テレビで「老後が心配」と語った90歳の老人の映像を、「『おまえいつまで生きているつもりだ』と思って見ていた」と述べていました。

 また志位氏は「誰もが高齢者になる。高齢者を支えるのが社会保障であり、麻生氏の発言は社会保障の役割を否定するものだ」と述べました。

麻生副総理また暴言

「いつまで生きているつもりだよ」

 麻生太郎副総理兼財務相は17日、北海道小樽市での演説で「90になって老後が心配とか訳のわからないことを言っている人がテレビに出ていたけど、いつまで生きているつもりだよと思いながら見ていた」と述べ、自公政権による高齢者切り捨て政治に無反省な姿勢を示しました。

 問題の発言は、「(個人の金融資産が)1760兆円、現金で900兆円ある。そのお金がジーッと寝ている。金は無い時はためるのが目的になる。しかしあったら、その金は使わなきゃ何の意味も無い」との言葉に続くもの。年金給付削減、医療・介護保険料の引き上げや窓口負担の増額、消費税増税などによって不安を抱える高齢者世帯の現実をみず、貯金せずに消費に回せという暴論です。

 麻生副総理兼財務相は13年にも、社会保障制度改革国民会議で「(高齢者の終末期の高額医療を)政府のお金でやってもらっていると思うと、ますます寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらうなど、いろいろ考えないと解決しない」と発言しています。

 首相在任中の08年には経済財政諮問会議で、「67歳、68歳になって同窓会に行くと、医者にやたらにかかっている」「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と述べるなど、高齢者蔑視(べっし)の暴言は枚挙にいとまがありません。


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