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2016年5月27日(金)

熊本市 全避難所に毎日弁当

3食に1食配食 被災者の要望実る

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(写真)市に申し入れする被災者ら=26日、熊本市中央区

 熊本地震で避難所生活が長期化する中、いまだにパンやカップ麺しか提供されない食事の改善を求める切実な声が高まっています。被災者らの要望を受けて熊本市は26日、「毎日3食に1食は栄養に配慮した弁当の配食をする」と約束しました。「平和と民主主義、くらしを守る熊本市民連絡会」が同日、被災者とともに市にたいし、避難所での食生活と生活環境改善の申し入れを行い、応対した古庄修治政策局長らが表明しました。

 同日の夕食分から、市が集約化をはかった大規模な「拠点避難所」だけでなく小規模なところも含めて避難所にいる人に、弁当が配られます。古庄氏は「日替わりで栄養に配慮した弁当を配食することで改善をはかっていく。避難所ごとに名簿をもらい、要望に合わせて個数を把握する」と説明しました。

 避難所の食事改善については、日本共産党の国会議員、地方議員らが繰り返し求めてきました。同日の申し入れには、上野美恵子、那須円(まどか)両熊本市議が同席しました。

 政府は熊本県に、通知「避難所における食生活の改善について」(20日付)を出しています。

 申し入れには、同連絡会の呼びかけに応じた約10人の避難所暮らしの被災者ら22人が参加。同市中央区の公民館に避難する男性(50)は「食事が本当に改善されるのかチェックしたい。避難所に直接来て、食事以外の点も改善してほしい」と話しました。

 このほか、食事以外の生活環境に関して「エアコンが利かず熱中症になりそう」「1日ペットボトル1本だけ。水も満足に提供されない状態を何とかしてほしい」という声が次つぎ上がりました。

 古庄氏は「十分に情報があがっていないところがある。水が足りないという認識はなかった。要望を踏まえて、具体的な対応にいかしていきたい」として、同日中に中央区の避難所を視察すると述べました。

 (桑野白馬)


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