2016年5月24日(火)
米軍飛行訓練中止を
井上議員 住民の騒音被害深刻
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日本共産党の井上哲士議員は19日の参院外交・防衛委員会で、住民の騒音被害を無視した米軍飛行訓練の中止を求めました。
2017年ころを予定している米軍厚木基地の空母艦載機部隊の岩国基地移駐をめぐり、政府は質問主意書への答弁書で、移駐後の空母艦載機の訓練について「原則として厚木飛行場及びその周辺の訓練空域で行われることはない」としていました。
井上氏は、在日米軍海軍司令部作戦部長のジョン・ピタ中佐が岩国に移駐後も「厚木飛行場を全く利用しないわけではない」(11日)と述べていたことをあげ、「政府の見解と食い違っている」と追及しました。
中谷元・防衛相は、米軍で検討中のことで確たることは言えないとし、「厚木飛行場周辺の騒音状況は相当程度軽減される」という答弁を繰り返しました。
井上氏は、岩国基地への移駐について、広島県から島根県に及ぶ米軍の訓練空域「エリア567」で行われた訓練が、14年に238日間1388時間、15年には257日間1661時間という実態を示し、「これに艦載機が加われば、騒音被害は一層深刻になる。同エリアの使用自体を中止すべきだ」と求めました。