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2016年5月22日(日)

熊本地震

復興へ共産党町議奮闘

甲佐町

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(写真)かんがい用水路の破損状況を調査する佐野氏(左端)ら=17日、熊本県甲佐町

 熊本地震は熊本県内各地に甚大な被害をもたらしました。一日も早い復旧・復興にと、日本共産党地方議員団は国会議員団や党支部とも協力し全力をあげています。

 県中央部に位置する甲佐町では、家屋の被害が全半壊674棟、一部損壊856棟。農業被害、落石やひび割れによる道路の寸断などで深刻な状態が続いています。

 佐野安春党町議は、町内の被災地を連日めぐり、要望の聞き取りを続けています。

 要望や相談は生活に関するものから、従来の制度では救済されない農業に関連するものまで多岐にわたります。佐野氏は「相談を受けるなかで、新たな課題が浮き彫りになり、支援の手がますます必要になっている」と話します。

 同町小鹿(おが)集落(16戸)では、水道水が濁り、日常生活に被害が出ています。同町は別の水源を確保し、濁り水の解消を見込んでいますが、余震のため、工事に着手できない状態です。集落への唯一の出入り口の生活道路上の斜面が土砂崩れを起こし、上部に建つ民家にも崩落の危険が迫っています。

 斜面の上に自宅が建つ女性(28)は「避難所にいましたが、同居の祖母が避難生活で体調を崩し、やむなく自宅に戻りました。復旧を急いでほしい」と対策を求めました。

 農業にも深刻な被害が出ています。損害は同町調べで3億8000万円にものぼります。1960年から続くかんがいを利用した高台の水田耕作地が、水路の崩壊や地割れなどの被害を受けました。

 水田に被害を受けた男性(63)とその妻(64)は「今年の田んぼはあきらめるしかない」と肩を落としました。

 佐野氏は「被害が広範なため行政とのやり取りや実態の把握だけでも苦労している。国、県にさらなる支援を求めたい」と話しました。

 (角政美通信員、写真も)


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