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2016年5月21日(土)

女性遺体遺棄事件

沖縄 怒り沸騰 米軍基地を撤去せよ

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 沖縄県うるま市の女性(20)の遺体遺棄容疑で元米海兵隊員で現在米軍嘉手納基地で働いている軍属の男が逮捕された事件にたいし、基地あるがゆえに県民の命が奪われたことに激しい怒りが沸き上がっています。20日、嘉手納基地ゲート前には中部地区労と第3次嘉手納爆音訴訟原告団の呼びかけで250人が集まり、日米両政府に抗議し、「米軍基地を撤去せよ」とこぶしを突き上げました。


写真

(写真)元海兵隊員による事件を糾弾し、全基地撤去を求めて、基地に向かってシュプレヒコールする人たち=20日、沖縄県北谷町・米空軍嘉手納基地第1ゲート前

 事件にたいする激しい憤りを表明した新川秀清第3次嘉手納爆音訴訟原告団長は、米軍基地の撤去、辺野古新基地をつくらせない、高江ヘリパッド建設阻止をよびかけるとともに「来る県議選、参院選もいまの安倍政治に、自公政権に、私たちはしっかりとした答えを出していこう」と訴えました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は、「女性が無事であってほしいと県民だれもが願っていたが、最悪の結果だ」と述べ、日米両政府には綱紀粛正も再発防止もまじめに取り組む姿勢はなく、県民の怒りが鎮まれば辺野古や高江に新たな基地をつくろうとたくらんでいることは明らかだと厳しく批判。「70年、県民が頑張ってきた粘り強いたたかいで必ず沖縄から基地を撤去するまで頑張り抜こう」と訴えました。イハ洋一参院候補も参加しました。

 野国昌春北谷(ちゃたん)町長も参加し、あいさつしました。

 日本共産党は同日、赤嶺衆院議員と県議選7候補が沖縄防衛局、外務省沖縄事務所に抗議しました。

 琉球新報は事件について「日米両政府に責任 防止策は基地撤去しかない」とする社説(20日付)を掲げました。

 女性団体も県庁で記者会見をおこない、抗議の声を上げました。

 在沖縄米軍トップのローレンス・ニコルソン四軍調整官は県庁を訪れ、安慶田(あげだ)光男副知事に謝罪。外務省の水上正史沖縄大使、防衛省の井上一徳沖縄防衛局長も県庁で安慶田副知事に謝罪しました。安慶田副知事は、「日本の安全を守るために県民の自由と安全は犠牲にされてもいいというのはとんでもない話だ」と批判しました。

痛恨の極み 断じて許せず

翁長知事がコメント

 沖縄県の翁長雄志知事は19日、元米海兵隊員が遺体遺棄容疑で逮捕された事件についてコメントを発表。そのなかで「無事発見されてほしいとの願いもむなしく、最悪の展開になってしまい、痛恨の極み」と指摘。

 「非人間的な事件が発生したことは、基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民に大きな衝撃を与え、新たな不安を招くものであり、断じて許せるものではない」ときびしく批判しました。


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