2016年5月13日(金)
違法知り証拠隠滅か
紙氏 “島尻氏カレンダー”追及
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日本共産党の紙智子議員は11日の参院沖縄・北方特別委員会で、島尻安伊子沖縄・北方担当相をめぐるカレンダー配布疑惑について追及しました。
島尻氏の疑惑は、参院選のあった2010年に自らの名前と顔写真の入ったカレンダーを無料配布し、公選法(寄付の禁止)に抵触する可能性が浮上したもの。紙氏が疑惑への認識を問うと、島尻氏は「政治活動用ポスターで寄付に該当しない」と弁明しました。
紙氏が「カレンダーを配布しております」「欲しいという方は後援会事務所まで」と書き込んだブログを削除したことをただすと、島尻氏は「ブログに書いたのは事実だ。ブログで『あい子カレンダー』と書かれ、誤解を招く恐れがあり削除した」と認めました。
これに対し紙氏は「違法だと認識したから証拠隠滅をはかったのでは」との識者の指摘を紹介。会員(党員)数が300人にも満たないのに、カレンダーの印刷部数が10年から約5年間で毎年2000〜3000部とされていることをあげ、不特定多数の希望者への配布であり、公選法に抵触する可能性があると追及しました。
島尻氏は「配布実績は各年1000枚程度」で地方議員や支持者を集めた新年会で配布したと答え、作成部数と配布数に差があることが分かりました。
紙氏は「そんな説明で有権者は納得しない」と批判し、カレンダーの実物を国会に提出するよう要求。島尻氏は「事務所に問い合わせる」と述べました。