「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年5月11日(水)

熊本地震 営農継続へ特別支援を

参院委で紙氏 農水相“努力したい”

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)質問する紙智子議員=10日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は10日の参院農水委員会で、現地調査した熊本地震の農業被害の実態を示し、経営再建に向けた支援を求めました。

 紙氏は、熊本県の阿蘇地域の経済は農業と観光に支えられており、今回の地震が大雪被害(2014年)・阿蘇山噴火(同)に続く大打撃だと指摘。「省庁が縦割りでなく柔軟に対応し、農業と観光全体を復旧・復興させる支援を」と求めました。森山裕農水相は「省庁の縦割りにとらわれない対応が必要だ。努力したい」と答えました。

 紙氏は、水の確保をはじめ、倒壊した牛舎などの撤去費用や再建の支援、密飼い(過密状態での飼育)緩和への牧場確保、損壊した農機具への支援を要求。大野高志畜産部長は「畜舎や農業用機械の再建・修繕に要する経費を助成する。追加対策も検討したい」と述べ、農機具の補償は「検討」としました。

 亀裂の入った農道や水路の写真を示した紙氏は、二次被害の危険をあげ、「梅雨までに中山間地の棚田や農道、水路の点検、当面の応急復旧への支援を行うべきだ」と指摘。災害復旧への測量や設計図作成、ほ場(田畑)の整備支援を急ぐよう強調しました。

 紙氏は、ほ場の亀裂や水路の断裂が深刻で、作付けが困難な地域が相当出ると懸念を示し、東日本大震災の際に復旧作業を共同で行う被災農家へ支援金を交付したことに言及し、「営農継続のための特別の支援策を」と求めました。森山氏は「東日本大震災の対応等を参考にしたい」と答えました。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって