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2016年5月10日(火)

フィリピン大統領選投票

“変化”求める国民

ドゥテルテ氏に賛否の声

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(写真)投票をすましたレイチェル・バタックさん(左)=9日、マニラ(松本眞志撮影)

 【マニラ=松本眞志】フィリピンで9日、大統領選をはじめ、上下両院、地方首長選などの各種選挙の投票が行われました。首都マニラ市内のマラテ地区にある小学校に設置された投票所では、早朝から多くの市民が投票に足を運びました。

 この日、母親と訪れたレイチェル・バタックさん(20)は、「貧困者をすぐにでも支援できる政治の“変化”を期待したい」と話し、ロドリゴ・ドゥテルテ・ダバオ市長(71)を支持すると語りました。バタックさんは理由について、「違法ドラッグや犯罪を根絶する構想をもっている」といいます。

 地元の役所に勤めるリジョブ・サラゴサさん(32)も、貧困対策には「変化」が必要だとの意見に賛成ですが、ドゥテルテ氏には懐疑的です。「彼はとても好戦的で挑発的だ。大統領になったら民主主義が脅かされるというのは本当だと思う」と述べました。

 有権者の多くはアキノ政権時代に経済が上向いたとしながら、自分たちの生活実感とはあわないとの意見を持っています。「変化」を求める声は、事前の世論調査の結果では、より直接的で急進的政策をとなえるにドゥテルテ氏に多く集まっています。

 一方、ドゥテルテ氏には、組織票がないことが不安材料ともいわれています。アキノ大統領の後押しでロハス氏が追い上げているとの情報もあり、波乱の可能性も指摘されています。

 登録有権者数は5436万人。選挙管理委員会によると、即日開票され、結果は大勢が10日には判明する見通しです。

電子投票方式採用

 【マニラ=松本眞志】フィリピンの投票では電子投票方式が採用されています。有権者はまず、自分の居住地番号を表示したテントで投票用紙を受け取り、指示された教室でマークシート方式の投票用紙に記入してファクスのような投票機械に挟み込みます。

 機械は投票用紙を読み取って記入内容を投票センターに送信。同時に機械は、有権者がだれに投票したのかを示すカードを発行します。有権者はそのカードを手に取って確認、再投票を防ぐための紫のインクを指に塗って投票終了です。


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