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2016年5月7日(土)

トルコ首相が辞意

大統領の権限拡大で対立

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 【カイロ=小玉純一】トルコのダウトオール首相は5日、辞意を表明しました。首相はエルドアン大統領と対立してきました。

 ダウトオール首相は同日の会見で、自身が党首を務めるイスラム系与党・公正発展党(AKP)が22日に臨時党大会を開き、新党首を選ぶ党首選を行うことを発表。自らが党首選には立候補せず、首相、党首から退任することを明らかにしました。国会ではAKPが過半数議席を占めており、同党の新党首が新首相に選出されます。

 ダウトオール首相は党の会合後の会見で、党の団結を訴え、退任について「私の選択でなく必要があるからだ」と語りました。4月末に、ダウトオール氏から党の地方幹部の任命権がはく奪されたことが「転機となった」とし、「コンセンサス(党内の一致)を欠いたままで党首は続けない」と説明しました。任命権はく奪はエルドアン大統領の支持勢力によるものと伝えられています。

 エルドアン大統領は、憲法改定によって、現在の議院内閣制から、自らが大きな権限を持つ大統領制へと政治体制を変えることを目指しています。この問題などをめぐって、ダウトオール氏は大統領と対立していました。

 AKPは15年6月の総選挙で02年以後初めて過半数割れし、11月選挙で過半数を回復しました。

 14年夏の大統領選挙でエルドアン首相(AKP党首)が大統領選挙に当選。それに伴い、当時外相だったダウトオール氏が首相と同党党首に就任しました。


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