2016年4月30日(土)
進む駅無人化見直せ
辰巳氏 政府の指導力発揮要求
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日本共産党の辰巳孝太郎議員は、26日の参院国土交通委員会で、関西の私鉄で進む駅無人化について、利用者の安全性と利便性、バリアフリーを後退させることになると指摘し、無秩序な無人化に歯止めをかけるため政府が指導力を発揮するよう求めました。
辰巳氏は、南海電鉄萩原天神駅で赤ちゃんが乗るベビーカーがドアに挟まれ140メートル引きずられる事故が起きたにもかかわらず無人化になった例などを指摘。大阪府、大阪市、堺市、泉大津市などの議会から無人化の見直しを求める意見書が出されていることも示し、大臣の認識をただしました。
石井啓一国交相は「安全性の確保を前提に、地元自治体の理解を得ていただきたい」と答弁しました。
辰巳氏が「障害者基本計画では、公共交通機関等のバリアフリー化推進のために、段差の解消、転落防止設備の導入などと合わせて、人的対応の充実を求めている。障害者が駅を安全に利用するためにも人員配置は必要だ」とただすと、石井氏は「安全性を確保し、サービス水準を低下させない、地元自治体の理解が得られるよう適切な指導をしていく」と答弁しました。
辰巳氏はまた、熊本地震で九州新幹線が脱線した問題を取り上げ、当区間で未設置だった脱線防止ガードを早急に敷設すべきだと要求しました。石井氏は「JR各社の防止対策の検証を踏まえて進める」と答えました。