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2016年4月29日(金)

熊本地震から2週間

震度1以上1000回超に

なお3万3600人が避難生活

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 熊本地震は28日、震度7を観測した14日夜の大地震から2週間を迎えました。熊本、大分両県では依然として活発な地震活動が続き、震度1以上の地震は1000回を超えました。


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(写真)熊本市役所のロビーに設置されている避難所=28日、熊本市

 気象庁は「(2004年の)新潟県中越地震で震度1以上の地震が1000回になったのは1年くらいたってから。それに比べれば非常に活発。当分の間、最大震度6弱程度の地震に十分注意してほしい」と、警戒を呼びかけています。

 地震でこれまでに死亡したのは熊本県内で49人、震災関連死とみられる人は16人に上ります。大規模な土砂崩れのあった同県南阿蘇村では依然1人が行方不明で、警察などが捜索を続けています。

 熊本県によると、今なお28市町村に3万3600人が避難生活を続けています。余震が続くため車の中で寝泊まりする人も多く、エコノミークラス症候群(肺塞栓症)の患者が増えています。これまでにエコノミークラス症候群で入院が必要と診断された患者は27日現在で42人に上ります。大分県によると、同県で避難しているのは29人といいます。

 ライフラインの復旧は進みつつあるものの、完全復旧には遠く、断水戸数は28日午後3時現在で約1万4200戸。益城(ましき)町では一部の地域で通水が始まったばかりです。

 南阿蘇村では給水車用の取水水源が枯渇気味で、新たな水源を確保中だといいます。熊本市では水道管破損の影響などによる水不足で、夜間の計画断水をしている地区もあります。

 西部ガスによると、都市ガスは熊本市や益城町などの2万戸弱で供給停止になっています。今月末に全面復旧する予定といいます。

 熊本県内では、民間アパートなどを借り上げて無償で提供する「みなし仮設住宅」の受け付けが28日から始まりました。

 また、政府は同日、熊本地震について、被災者の権利や利益を保全する「特定非常災害」に指定することを決めました。


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