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2016年4月17日(日)

熊本・大分で激震 被害拡大

16日未明にM7.3

死者計37人 土砂崩れも

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 16日午前1時25分ごろ、熊本県熊本地方を震源とする地震があり、熊本市や同県菊池市などで震度6強の揺れを観測しました。気象庁によると、震源の深さは約12キロ(暫定値)、地震の規模マグニチュード(M)は7・3(暫定値)と推定され、1995年の阪神大震災級。その後も震度6強などの地震が熊本県や大分県で相次ぎ、深刻な被害が拡大しました。16日に相次いだ地震で28人の死亡が確認され、熊本市内だけで約810人が重軽傷を負いました。県内では9万人超が避難しています。17日にかけて九州北部は大雨と強風が予想され、気象庁は厳重な警戒を呼びかけています。


 熊本県益城(ましき)町では14日に震度7の揺れを観測した地震が発生し、県内で9人が死亡。同日以降の死者は計37人となりました。

 16日の地震はマグニチュード(M)7・3で、M6・5だった14日の地震より規模が大きくなっています。気象庁は14日の地震が前震で、16日の地震が本震との見解を示しています。今後1週間で、最大震度6程度の激しい地震が発生する恐れがあると注意を呼び掛けました。

 県警によると、16日の地震で亡くなった人の死因は、ほとんどが家屋の倒壊などによる圧死とみられます。

 熊本県などによると、阿蘇市で家屋が多数倒壊しました。南阿蘇村では大規模な土砂崩れが発生。東海大学農学部学生アパートで11人が生き埋めになり、21歳と18歳の学生が亡くなりました。大分県と阿蘇市を結ぶ国道57号とJR豊肥線、南阿蘇村の阿蘇大橋は崩落しました。

 熊本市内の病院では倒壊の恐れが出たため、使用が困難になりました。

 国土交通省によると、JR豊肥線の赤水駅(同県阿蘇市)で2両編成の回送列車が脱線しました。乗客はおらず、運転士もけがはありませんでした。

 このほか大分県でも、日田市で車に乗った女性(35)が落石に巻き込まれ腰の骨を折るなど17人の負傷者が確認されました。

 九州電力によると、熊本、大分、宮崎の各県で一時約20万戸が停電しました。益城町や熊本市内でも断水が続いています。


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