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2016年4月12日(火)

主張

北海道5区補選

市民と野党が共同の力発揮し

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 安倍晋三政権が憲法の平和主義・立憲主義を覆す戦争法の成立を強行して以来、初の国政選挙となる衆院北海道5区補欠選挙がきょう告示され、24日投開票でたたかわれます。無所属の野党統一候補、池田まきさん(日本共産党、民進党、社民党、生活の党推薦)と、自民党公認の和田義明候補(公明党など推薦)の一騎打ちです。危険な暴走を加速する安倍政権に対する国民のたたかいが広がる劇的情勢のなか、市民と野党の共同の力で池田候補の勝利を必ず勝ち取り、安倍政権を追い詰め、新しい政治への道を切り開く大きな一歩にしていくことが求められます。

戦争法の廃止を大争点に

 5区補選は自民党議員の死去に伴うものですが、昨年9月に憲法9条を踏みにじって戦争法を強行した安倍政権の歴史的暴挙に、国政選挙として有権者が初めて審判を下す極めて重要な選挙です。

 戦争法が3月末に施行されたことで、日本の自衛隊が戦後初めて外国人を殺し、戦死者を出す危険が現実のものとなっています。集団的自衛権行使を可能にした戦争法で自衛隊が、アメリカが海外でおこす戦争に加わり、武力行使して“殺し殺される”事態になれば、それこそ取り返しがつきません。

 安倍政権は野党が提出した戦争法廃止法案の審議に応じず、それどころか明文改憲の姿勢まであらわにしています。戦争法廃止、改憲阻止の審判が、ますます重要となっています。

 戦争法廃止・立憲主義回復を掲げる池田候補を先頭にした市民・野党が結集した共同は、日本の平和と民主主義の深刻な危機を打開する、大義あるたたかいです。

 選挙区内には千歳市や恵庭市など自衛隊駐屯地が多く存在し、紛争が続く南スーダンのPKO(国連平和維持活動)に5月に派遣されるのは北海道の部隊といわれており、自衛隊員の家族や市民から不安の声が上がっています。戦争法を「大事な法制」と正当化する自民候補に市民の願いは託せません。池田候補勝利で、戦争法廃止の意思を明確に示すことは、戦争法を廃止し、立憲主義を取り戻す大きな力になることは明らかです。

 北海道の農家に大打撃となる環太平洋連携協定(TPP)の承認案と関連法案の国会審議が始まり、安倍政権の異常な情報隠しと強権ぶりに国民の批判が相次いでいます。公約を投げ捨て、推進に転じた自民党の裏切りは重大です。池田候補の勝利で、TPP批准阻止の声を突き付けることが必要です。アベノミクスで暮らし破壊が深刻化するなか、消費税増税反対・憲法にもとづく福祉充実を訴える池田候補の勝利こそ暮らしを守る道です。

激戦勝ち抜き未来開こう

 自民陣営は、菅義偉官房長官が告示直前に異例の応援に立ったのをはじめ、首相官邸、自民・公明の与党が総力を挙げた体制で支援に必死です。戦争法廃止をめざし市民と野党が共同する池田候補と、戦争法を推進する安倍自公政権とのたたかいという構図は鮮明です。戦争法推進勢力に負けるわけにはいきません。日本共産党は、池田候補必勝のため、共闘の一翼を担いあらゆる力をつくします。

 市民と野党の共同を発展させ、北海道5区補選勝利、引き続く7月の参院選の勝利を必ず実現し、安倍政権を打倒し、政治の未来を開いていこうではありませんか。


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