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2016年3月28日(月)

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6カ国協議とは何ですか

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 北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議とはなんですか。(兵庫県・読者)


北核問題の外交解決めざす

 北朝鮮、韓国、日本、中国、米国、ロシアの6カ国が参加して、北朝鮮の核問題を外交的に解決することをめざす枠組みのことです。2003年8月に北京で第1回会合が開催されましたが、現在7年以上にわたり開催されていません。北朝鮮が核実験やミサイル発射を繰り返すなかで、問題を解決するための唯一の対話の場として、各国が6カ国協議再開への努力を続けています。

 05年9月に北京で開かれた6カ国協議で発表された共同声明で、北朝鮮は、すべての核兵器および既存の核計画を放棄すること、脱退を宣言していた核不拡散条約(NPT)への早期復帰を約束しました。

 米国は、朝鮮半島に核兵器を持ちこまず、北朝鮮に対して核兵器や通常兵器による攻撃または侵略の意図がないことを確認しました。米・北朝鮮両国は、相互の主権尊重、平和共存、国交正常化への措置を取ることも約束しました。

 北朝鮮と日本は、日朝平壌宣言(2002年)に従って、不幸な過去を清算し、懸案事項を解決することを基礎として、国交を正常化することを誓いました。

 その後北朝鮮が、米国の金融制裁を理由に協議参加を拒否し、この共同声明の履行は暗礁に乗り上げました。北朝鮮は06年、7月のミサイル実験に続き、10月には、6カ国協議などでの自らの約束を踏みにじって核実験を強行し、国際社会からの厳しい批判を受けました。6カ国協議は、08年12月を最後に開かれていません。

 北朝鮮は今年1月、4回目の核実験を実施し、2月には事実上の長距離弾道ミサイルを発射するなど無法行為を重ねています。

 これに対し国連安保理は3月2日、北朝鮮に対する制裁強化を盛り込んだ決議を採択しました。同国を出入りするすべての貨物の検査を各国に義務付けるなど、これまでにない厳しい措置となりました。決議は6カ国協議の再開も強く要請しています。現在、北朝鮮を除く5カ国の首席代表が、協議再開に向けて話し合いを続けています。(栗原千鶴)

 (2016・3・28)


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