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2016年3月24日(木)

「国民とも関係正常化」

米大統領が演説

キューバ

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 【ワシントン=島田峰隆】キューバ訪問中のオバマ米大統領は22日、首都ハバナの大劇場でキューバ国民に向けて演説し、「希望ある将来へ目を向ける時だ」として国交正常化過程を加速化する意欲を示しました。米国による対キューバ経済封鎖の解除が必要だとする一方で、キューバ国内の人権や民主主義については問題を提起し続けるとしました。

 演説の模様はキューバの国営テレビで放送され、ラウル・カストロ国家評議会議長らキューバ政府高官は大劇場で傍聴しました。

 オバマ氏は「米州の冷戦の名残を葬るためにハバナを訪問した」「キューバの政府だけでなく国民とも関係を正常化する」と強調しました。

 米国がキューバ革命政権の打倒を狙って1962年から一方的に科す経済封鎖については「機能しなかった」「冷戦時に考えられたキューバを孤立させる政策は21世紀には通用しない」と破綻を認めました。

 両国関係についてオバマ氏は「米国はキューバに変化を押し付ける能力も意図もない。どういう変化を起こすかはキューバ国民次第だ」と指摘。一方で「有権者は自由で民主的な選挙で政府を選ぶことができるべきだ」と呼び掛け、「キューバ国民が正しい決定をすることを信じている」などと述べました。

 キューバにあるグアンタナモ米軍基地については触れませんでした。キューバ政府は国交正常化には、経済封鎖の解除とともに同基地の返還が不可欠だと指摘しています。

 オバマ大統領は22日午後(日本時間23日早朝)、キューバでの日程を終え、次の訪問先アルゼンチンに出発しました。空港ではカストロ議長が見送りました。


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