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2016年3月7日(月)

シリア紛争終結へ協力

トルコ・イラン首脳合意

“宗派間紛争終わらせる”

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 【カイロ=小玉純一】シリア紛争をめぐり対立する関係にあるトルコのダウトオール首相とイランのロウハニ大統領が5日、イランの首都テヘランで会談し、シリア停戦を支持することなど、宗派間紛争を終わらせるために協力することで合意しました。ロイター通信などが報じました。


2国間貿易拡大も協議

 シリア紛争でイランはロシアとともにアサド政権を軍事的・財政的に支援。トルコは同政権を批判し、反体制派を支援しています。

 ダウトオール氏は会談後、記者団に対し「民族間・宗派間紛争を止めるために、トルコとイランが共通の展望を見いだすことは非常に重要だ」と指摘。政治交渉の土台作りのため、「トルコとイランが共同また個別に、それぞれ影響力を持つ側に主導権を発揮する」と述べました。

 イラン国営通信によると、ロウハニ氏は会談で「地域の諸問題は地域の国々と国民によってのみ解決されるべきだ。イランとトルコの協力は地域に持続的な平和をもたらす上で積極的なものとなる」と述べました。

 トルコはサウジアラビアと近い関係にあります。サウジは1月、イランと断交し、イランがレバノンやシリア、イエメンで影響力を拡大することを警戒しています。

 両首脳は貿易の拡大など2国間関係も協議。ダウトオール氏は「イランへの制裁がなくなったので、年300億ドルの貿易目標は容易に超えるだろう」と語りました。


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