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2016年2月5日(金)

シリア和平協議を中断 25日再開

国連特使発表

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 【カイロ=小玉純一】国連のデミストゥラ特使は3日、ジュネーブで、シリアの和平協議を3週間中断し、25日に再開すると発表しました。特使は1日、正式協議の開始を宣言していました。

 双方の代表団との個別会談を重ねてきた特使は、協議の失敗や終了ではないと強調。今後、米ロなど関係国による会合で「懸案への対処」を求めると述べました。

 反体制派の交渉団は、アサド政権とロシアの空爆停止や包囲の解除など人道状況の改善を交渉の前提条件として要求。交渉期間中にシリア北部アレッポ近郊で、ロシアの空爆で支援された政府軍が反体制派に対し攻勢に出ていることにも、反発を強めていました。反体制派交渉団の調整役のヒジャブ氏は「現地の状況が変わらない限り協議に戻らない」と述べました。

 他方、アサド政権の協議責任者のジャファリ国連大使は、「リヤドグループ(反体制派交渉団)を操るサウジアラビア、トルコ、カタールに失敗の責任がある」と非難。ロシアのラブロフ外相は3日、会見で「ヌスラ戦線のようなテロ組織を完全に打ち負かすまで空爆を止めない」と強調しました。

 協議中断を受けて、ケリー米国務長官は3日、ロシアの空爆支援を受けて政権側が反政府側への攻撃を続けていることについて、「政治解決ではなく、軍事解決を図ろうとする意図は明確だ」と批判し、政権側の反政府派への包囲、攻撃の中止を求めました。


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