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2016年1月30日(土)

コロンビア和平前進を歓迎

CELAC首脳会議 最終宣言採択

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(写真)共同記者発表で握手を交わすエクアドルのコレア大統領(右から2人目)とドミニカ共和国のメディーナ大統領=27日、キト近郊(松島良尚撮影)

 【キト=松島良尚】中南米カリブ海諸国共同体(CELAC)第4回首脳会議が27日、エクアドルの首都キトで開催されました。貧困削減や地域統合の推進、コロンビア和平の促進、感染症「ジカ熱」や麻薬問題に対する共同の取り組みなどを確認する最終宣言を採択しました。

 議長国エクアドルのコレア大統領は開会演説で、今日の世界では地域ブロックの役割が重要だと指摘。他の地域ブロックとの交流を通じてCELACの団結を強化し、テロなど世界的な問題で自分たちの立場を表明してきたと強調しました。

 「加盟国の主権に関わる利益を擁護できる中南米とカリブの機構が必要だ」と提起。CELACは、米国が支配の道具としてきた米州機構(OAS)に取って代わるべきだと主張しました。

 発言した首脳は共通して、コロンビア内戦終結に向けた和平交渉の前進を歓迎し、CELACが積極的に関与したことに確信を表明しました。

 コロンビアのサントス大統領は首脳会議に先立って行った記者会見で、CELACが和平交渉を支援したことに感謝を表明。第2回首脳会議が「平和地帯宣言」を採択したことをあげ、「域内で唯一の戦争が終わるだろう。対話を通じて、犠牲者への補償も伴う平和を実現する、おそらく世界で唯一の例になるだろう」と述べました。

 これまでの首脳会議と同様、地域統合の推進を求める発言が相次ぎました。資源価格の急落などによる経済困難を打開するうえで、統合推進の取り組みの重要性がいっそう浮き彫りにされました。

 今回の首脳会議で、議長国がエクアドルからドミニカ共和国に交代しました。


 中南米カリブ海諸国共同体(CELAC) 中南米カリブ海地域の全ての独立国33カ国で構成する地域機構。長年この地域を「勢力圏」とみなしてきた米国やカナダを含まない初の地域機構として、2010年2月の首脳会議で設立を確認し、11年12月に正式発足。紛争の平和的解決、平等な国際秩序の構築などを目標としています。


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