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2016年1月26日(火)

資生堂争議 勝利和解

女性7人 解雇・雇い止め撤回

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 大手化粧品メーカー資生堂による解雇・雇い止め撤回を求めてたたかう全労連・全国一般神奈川地本アンフィニ分会の女性7人が、東京都労働委員会に救済を申し立てていた問題で25日、和解が成立しました。資生堂と派遣会社アンフィニが解雇・雇い止めを撤回。6年8カ月にわたるたたかいの全面的な勝利解決です。(関連記事)


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(写真)資生堂・アンフィニ争議で全面勝利和解を勝ち取り、喜びの原告と弁護団、支援の人たち=25日、東京都庁前

 非正規雇用の女性らは、神奈川県鎌倉市の資生堂鎌倉工場で口紅などの製造業務に従事しました。資生堂側に都合よく雇用形態を変えられながら働き続け、2009年5月、リーマン・ショックにともなう減産を理由に24人が解雇・雇い止めされました。

 7人は、資生堂とアンフィニに対し地位確認や賃金支払いなどを求めて同年7月に横浜地裁に提訴し、一部勝訴。両者が東京高裁に控訴していました。

 同時に、資生堂が団体交渉の申し入れを拒否し続けることは不当労働行為にあたるとして、都労委に救済の申し立てをおこなっていたものです。

 和解の内容は▽解雇・雇い止めを撤回する▽資生堂とアンフィニは解雇・雇い止めの経過などの紛争にかんする事情について遺憾の意を表明する▽両社が連帯して解決金を支払う―です。

 会見で、原告団長の池田和代さんは「いきなり『明日から来なくていい』と言われたことを昨日のことのように思い出します。でも、最後まで負けないと信じてがんばってきた。声をあげ、立ち上がって本当によかった」と涙をぬぐいました。

 原告弁護団の藤田温久(はるひさ)弁護士は「大企業の資生堂が派遣労働者の雇用責任を認めた、画期的な和解だ」と評価。同争議支援共闘会議代表委員で日本婦人団体連合会会長の柴田真佐子さんは「女性労働者自らの問題としてがんばって支援してきた成果だ」と喜びました。


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