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2016年1月23日(土)

サウジ・イラン緊張緩和を

イスラム協力機構 事務局長が表明

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 【カイロ=小玉純一】イスラム協力機構(OIC)は21日、サウジアラビアのジッダで緊急の外相級会議を開きました。イヤド・マダニ事務局長は、対立するサウジアラビアとイランの緊張の緩和を求めました。


 事務局長は「(両国の)関係悪化が続けば、イスラムの政治全体の亀裂、宗派対立を深め」、「加盟国とその諸国民の運命を脅かす課題に、効果的に対応できなくなる」と強い危惧を表明。「われわれは(両国の)相互理解の懸け橋となり、相互の信頼を回復しなくてはならない」と訴えました。

 両国が最近、関係を悪化させた発端は、サウジによるシーア派指導者の死刑執行でした。これに怒ったイランの人々がテヘランのサウジ大使館やマシャドの領事館を襲い、サウジがイランとの外交関係を断ちました。

 今回のOICの会議は、大使館襲撃問題の検討のためサウジが開催を求めたもの。サウジ国営通信によれば、会合の最終文書は外交使節の不可侵性を定めた国際法への違反としてこれを批判しました。

 大使館襲撃についてはイランも最高指導者ハメネイ師が20日、「悪い行為だ。イランの利益を損ねた」と批判しています。

 サウジのジュベイル外相は会議で改めてイランを非難。大使館襲撃は、イランの攻撃的な政策と、諸国の内政問題への干渉を続けているなかで起きたことだと指摘しました。

 会議に出席したイランのアラグチ外務次官は、「事態の沈静化に会議が役割を果たすよう望むが、特定の国々がそれを望まない」と語りました。

 イランのザリフ外相はこれに先立ち、スイスで開催中のダボス会議で、「サウジはイランと協力すれば、よき将来がある」「サウジとの対話の道は開かれている」と語っています。


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