「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2016年1月6日(水)

紹介状なし 追加5000円

厚労省 受診抑制狙い導入へ

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 厚生労働省は5日、かかりつけ医の紹介状がないまま大病院を受診した患者に、初診時に5000円以上の追加負担を求める制度を2016年度から導入する方針を固めました。原則1〜3割の窓口負担とは別に高額の特別料金の支払いを義務付けることで、“患者締め出し”を強化して医療費削減につなげるねらいです。今月下旬の中央社会保険医療協議会に具体案を示す方針。

 対象病院は、ベッド数が500床以上の大学病院や公立病院など250カ所程度です。新たに求める追加負担の5000円は初診時に徴収する最低額。再診時にもさらに1000〜2000円程度を求め、受診抑制を徹底していく方針です。救急搬送の患者などには追加負担は求めないとしています。

 厚労省は、軽症であっても患者が大病院に集まる現状を是正し、病院勤務医の負担軽減などにつなげるためと説明しています。

 現行でも200床以上の病院は、かかりつけ医の紹介状を持たない患者に特別料金を求めることが可能です。すでに特別料金を徴収している病院では受診抑制の効果が出ており、5000円以上の高額負担を課す道理はありません。

 同省は、追加負担が1000円程度から4000円程度まで病院ごとに異なるため、受診抑制効果をさらに高める必要があるとして、高額の追加負担を義務付けることをねらっています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって