2015年12月27日(日)
なんだっけ
マンション偽装・くい打ち不正
 （写真）傾きが見つかった横浜市都筑区のマンション |
Ｑ マンション偽装って？
Ａ 横浜市の大型マンションが２センチ傾いていることが発覚し、調査すると、地中で建物を支える杭（くい）が固い地盤（支持層）まで届いていませんでした。それに、杭打ちの工事データを流用したり加筆したりする偽装が業界全体で行われていたことが分かり大問題になっています。
Ｑ 杭が地盤に到達していないのは？
Ａ 鉄筋コンクリート造り１２階建てマンションを５２本の杭で支えるはずが、支持層に到達していない杭が６本、支持層への入りぐあいが浅い杭が２本、ありました。その場所は、支持層の深さが１４メートルと想定されていましたが１６メートルでした。地下の地層は必ずしも平行ではなく、上下にうねったり急激にへこんだりします。慎重な地盤調査が必要です。
Ｑ 杭打ちの工法も注目されてるけど？
Ａ 杭打ち工法には縦穴を掘り鉄筋を入れてコンクリートを流し込む場所打ち杭工法と、工場であらかじめ製作した杭を使う既製杭工法があります。既製杭工法は杭を縦穴に打ち込む埋め込み式と、油圧ハンマーで杭を直接地盤に打ち込む打ち込み式があります。横浜の工法は旭化成建材のダイナウィング工法で既製杭工法の埋め込み式です。国土交通省が性能について“お墨付き”を与える大臣認定工法でした。「認定工法」は、大臣が認定することで「試験」を省略する安全軽視の規制緩和と批判の声があがっています。
（２０１５・１２・２７）
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