2015年12月26日(土)
辺野古新基地工事止める有効な方法
会見で翁長知事「不退転の決意」
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沖縄県の翁長雄志知事は25日、県庁で記者会見し、抗告訴訟について、「国土交通大臣の執行停止決定の効力を失わせることにより、沖縄防衛局の埋め立て工事を止める有効な方法だと考えている」と強調し、「不退転の決意で思いを遂げていく」と話しました。
国地方係争処理委が沖縄県の申し出を却下した翌日の提訴となったことについて翁長知事は、「全くの偶然」としつつ、7時間におよぶ議論もあったとして、「地方自治という問題について、10年、20年前と違う感覚をもって議論がなされた部分も大きいが、結果的には遺憾なこととなった」と感想を述べました。
裁判以外で新基地建設を止める手段はと問われた翁長知事は「総合力。法廷、集会、いろいろなものの重なりあいで多くの国民に理解してもらい、共有していただくなかで、この問題は必ず私たちの思いと一緒になって解決していくもの」と語りました。
会見の最後に翁長知事は「厳しい環境にあるが、この後ろ姿を子や孫に見せることによって、彼らが吸収して彼らなりの思いをもって沖縄の将来を担っていくことにつながっていくのであれば、私たち責任世代の役割はそこにあるのではないか」と力を込めました。