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2015年12月20日(日)

国連安保理 シリア内戦終結へ決議

来月、公式交渉求める

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 【ワシントン=島田峰隆】国連安全保障理事会は18日、シリア内戦の終結へ向けて、同国政府と反政府勢力による公式の交渉を、来年1月初めをめどに国連の仲介で実施するよう求める決議を全会一致で採択しました。国連安保理がシリア内戦の終結を目指す政治過程について合意するのは初めてのことです。

 決議は、オーストリアのウィーンで先月開かれたシリア問題に関する関係国会合で合意した行程表を追認した内容となっています。

 潘基文(パン ギムン)国連事務総長に対し、シリア政府と反政府勢力の代表を集めて、政治移行に関する交渉を始めるよう要請。6カ月以内に「信頼できる、シリアの各層が参加する宗派的性格を持たない統治体制」を国連の支援のもとでつくり、新憲法制定の手続きを始め、18カ月以内に選挙を国連の監視下で実施するとしました。

 また政治プロセスの開始とともに全土停戦入りすることを支持し、停戦を監視、検証するメカニズムが必要だと指摘。潘氏に対し、同メカニズムの選択肢について1カ月以内に安保理へ報告するよう求めています。

 国連安保理では、シリアのアサド大統領の処遇をめぐって、欧米諸国とロシアが対立してきました。

 今回は、拒否権の行使なしで採択されました。過激組織ISの伸長やテロの拡大で、アサド政権との協力を容認する流れが欧米でも強まっていました。

 潘氏は「内戦解決への政治的道筋に焦点を当てた最初の決議だ。われわれは、この重要な前進に依拠しなければならない」と語り、意見の違いを乗り越えて協力するよう各国に呼び掛けました。


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