2015年11月22日(日)
はたらく女性の中央集会始まる
多彩な分科会
「とめるぞ! 戦争する国づくり」「広げよう! くらし平和を守る女性の共同」などのスローガンを掲げて21日、第60回はたらく女性の中央集会(実行委員会主催)がさいたま市内で始まりました。この日は、平和、労働、原発、介護、食など九つの分科会・パネルディスカッション、二つの見学分科会を開催。600人が学習し交流しました。集会は2日間の日程です。
戦争法廃止へ運動交流
|
分科会「平和を壊さないために、私たちができること」には、30人が参加。戦争法廃止をめぐる全国的なたたかいについて職場・地域での経験を交流しました。
講演した竪(たて)十(と)萌(も)子(こ)弁護士は「憲法が縛るのは国家権力です。縛られている張本人が憲法を変えようとしている」と、安倍政権の危険性を強調しました。戦争法・秘密保護法について、廃止する運動が必要だと呼びかけました。
自民党の改憲案が盛り込もうとしている「緊急事態条項」について、「憲法の自殺行為です。改憲を絶対に許さない運動が必要です」と話しました。
埼玉県の女性教員は「シールズなど若者が声をあげているのはうれしい。若い人とつながって運動していきたい」と話しました。参加者からは、「毎月憲法教室を開催して学んでいる」「9のつく日に行動している」などの多彩な経験が報告されました。
子どもの貧困なくそう
パネルディスカッション「広がる格差、貧困で子どもたちのくらしはどうなっているか?」には52人が参加。日本婦人団体連合会の柴田真佐子会長が司会をつとめ、ルポライターの小林美希さん、全国生活と健康を守る会連合会の前田美津恵さん、彩の国子ども・若者支援ネットワークの白鳥勲さんをパネリストに、参加者と議論しました。
母子家庭の実態について報告した小林さんは、最低賃金すれすれの非正規雇用が増加し、さらに労働者派遣法の改悪によって不安が広がっていると指摘。「賃金格差の是正や最低賃金引き上げるなどが必要です」と強調しました。
前田さんは、生活保護や就学援助の制度改悪が子どもを苦しめているとして、生存権裁判などへの支援を呼びかけました。
白鳥さんは、学習支援などに取り組む経験から「自分のためにおとながそばにいて、安心して『分からない』『これ何?』と聞けることが大切なんです」と述べました。
会場討論で、埼玉県越谷市の女性は「県内2自治体で給食費が無料になっています。こうした自治体を広げたい」と発言しました。