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2015年11月21日(土)

辺野古新基地工事 巨大ブロック再投入計画

海底に286個 57トンは102個 沖縄県の許可いる区域

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 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設で、新たに巨大コンクリートブロック286個が投入される計画であることが20日までに明らかになりました。沖縄平和市民連絡会の北上田毅氏が情報公開請求で入手した、新基地工事に関する複数の「特記仕様書」に明記されていました。


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 沖縄防衛局は今年1月、住民らの抗議行動を排除するために設けた臨時制限区域を示すブイ(浮標)やフロート(浮具)のアンカー(いかり)として、重さ45トンの8個を含む49個もの巨大ブロックを投入しました。これらの一部が、海底にある貴重なサンゴを押しつぶしていたことが市民団体の調査で確認されたため(写真)、大きな批判を受けました。

 新たに使用されるブロックはさらに巨大になり、重さ57トンのものが102個も含まれています。特記仕様書によれば、「中仕切岸壁」の建設に伴う汚濁防止膜や作業船の固定のために212個、「ケーソン新設工事」のため26個、汚濁防止膜などの工事で48個となっています(表)。こうした巨大ブロックの大量設置が海底の自然環境に甚大な被害を与える恐れがあります。

 北上田氏は「波浪の影響が大きいので、アンカーとして巨大ブロックが必要になる」と指摘します。

 また、特記仕様書に含まれている図面によると、これらはすべて、仲井真弘多前知事が2014年8月に出した岩礁破砕許可の区域外に設置されます。同許可がなければ海底の改変はできないため、新たな許可が不可欠です。「辺野古新基地阻止」を掲げる翁長雄志現知事が許可を出さないことは確実であり、防衛局は深刻な矛盾に直面する可能性があります。

 ブイ、フロートを固定するためのブロックについて、防衛省沖縄防衛局は「工事とは別」などとして許可区域外への設置を合理化しました。新たなブロック投入は埋め立て工事の一部であり、このような言い逃れは通用しません。


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(拡大図はこちら)

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