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2015年11月18日(水)

大阪ダブル選 大激戦

逆転勝利で「大阪維新」退場へ

記者座談会

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(写真)くりはら貴子府知事候補

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(写真)柳本あきら市長候補

  「逆転の楽しみができた」「悪が栄える世は続かない」。反「大阪維新」の、くりはら貴子知事候補、柳本あきら市長候補を応援する複数の経済人がつぶやいているね。

  16日付で各紙が情勢調査の結果を報じた。「大阪維新」の松井一郎知事候補、吉村洋文市長候補に、それぞれリードを許しているが、追いつき追い越せない差ではない。

  ある政治学者は、反「大阪維新」陣営は推薦・支援政党の支持層も固め切れていないのだから「伸びしろ」があり、逆転は可能だと分析する。

  まだ決めていない人は2〜3割もいる。いまは「大阪維新」候補を支持している人も、働きかけしだいで変化する可能性は十分ある。

  共産党大阪府委員長の山口勝利氏は、1970年代に黒田了一氏が知事選に当選した時、どのメディアも予想していなかったという。勝敗を決めるのは「世論調査ではなく、有権者だ」と、すべての有権者への働きかけの重要性を強調している。

共同と真実恐れる「大阪維新」

  「大阪維新」陣営が一番恐れているのは、「オール大阪」の共同と、真実が知られることだ。だから、「野合だ」「談合だ」と口をきわめ、ビラ配布も妨害しようとする。

  「野合」どころか、大阪の維新政治に終止符を打ち、民主主義と住民自治を取り戻そうとの一致点での共同だ。「オール大阪」に大義ありだ。

  自民党大阪府連もホームページで「自民党が共産党と共闘している」という批判に反論しているね。「今回のダブル選挙では、『大阪都構想』や“維新政治”への是非が最大の争点であり、この争点について、維新は是とし、自民党と共産党は“それぞれ”が『反対』の態度を表明した、というのが正しい構図」とのべている。

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(写真)「まっとうな大阪を取り戻そう」とコールする人たち=15日、大阪市中央区

ビラが力を発揮

  「大阪維新」は、日本共産党も加わる「明るい会」や「よくする会」のビラをよほど脅威に感じているようだね。

  機関紙を配布しているだけなのに「違法だ」「警察を呼ぶ」と難くせをつけ、ビデオまで撮る。公職選挙法違反で大阪府警に告発したと記者会見まで開いたが、ほとんどのメディアが相手にしなかった。

  堺市をつぶす「大阪都」構想に反対し「堺はひとつ」「堺をつぶすな」と「維新」候補を竹山修身氏が打ち破った一昨年秋の堺市長選で、日刊ビラは力を発揮。「あれにやられた」と「維新」陣営を悔しがらせた。

  今回のダブル選でも堺市27駅すべてでの宣伝が続いているのをはじめ、大阪府内全域に広がっている。「えっ、毎日中身が違うんですか」「乗車した駅でもらい、降りた駅でまたもらった」と話題だ。

  中身もパンチが効いている。「維新八策」ならぬ「維新失策」を特集、全国以上に落ち込んだ大阪経済や借金増で悪化した財政がひと目でわかるグラフや表、大阪「維新」流「身を切る改革」って何だ、「これだ」と政務活動費の不正使用や「二重庁舎」の無駄を告発など「毎日、新しいニュースをお届けしています」の言葉どおりの内容だ。

  毎号、元女性府議と元市議団幹事長のテーマごとの政策がわかるのもいいね。全戸配布用のビラでも、「維新政治」を終わらせれば、「オール大阪」の共同で何が始まるのか、大阪がどう変わるのかを示している。

  「まもなく『政界を去る』という橋下さん(大阪市長、大阪維新の会代表)を好きな方も、嫌いな方も、ぜひお読み下さい」「ごいっしょに考えましょう」と呼びかけるダブル選の焦点『まるわかりパンフ』を含め、電話でも読み上げるだけで疑問が解けると、活用した人は手ごたえを感じている。

有権者は模索中

  有権者は模索を続けているからね。石原慎太郎・元東京都知事が「彼は天才ですね」「彼の演説のうまさ、迫力は若い時のヒトラーですよ」と評する橋下徹氏。今回のダブル選でも2人の候補者よりも、演説時間は長く、まさに「主役」だ。偽りの「改革」の“成果”をまくしたて、「過去の暗黒の政治に戻すのか、前に進めるのか」と選択を迫る。

  橋下「維新」政治8年の評価が暮らし、経済、教育、財政などまるで百八十度違う。有権者が「どっちがほんとなの」と迷うのは当然だ。

  だからこそ、本当のことを知らせる「明るい会」「よくする会」の宣伝物を一刻も早く有権者に届け、対話することが大切だ。

  大阪市廃止・解体の是非を問う5月の住民投票の時も、最後までハラハラしたけれど、僅差の勝利をもぎとった。「もう、ここで、不毛な対立と混乱を持ち込んだ橋下『維新』政治を終わりにしませんか」。「大阪維新」によって攻撃の的にされ、痛めつけられた府民が口ぐちに語る言葉だ。その思いを伝え、現実のものにするかどうかは、残る数日にかかっている。


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