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2015年11月7日(土)

南シナ海問題 中越首脳が会談

「立場の違い適切に処理」

越 “軍事拠点化せず”提案

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 【北京=小林拓也、ヤンゴン=松本眞志】中国の習近平国家主席は5日、ベトナムを訪れ、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長とハノイで会談しました。両首脳は、南シナ海の領有権について「互いの立場の違いを適切に処理し、管理する」との立場を表明。チョン書記長は「現状を維持し、事態を悪化させる行為を避ける」よう主張しました。


 会談でチョン書記長は、緊張状態が続く南シナ海域の平和と安定を維持することを呼びかけ、両国関係に影響を与えることのないよう要求しました。両国が、互いの利益を尊重し、南シナ海行動宣言(DOC)を誠実かつ全面的に実施し、法的拘束力を持つ南シナ海行動規範(COC)の早期締結を呼びかけました。

 また、同海域での軍事拠点化をせず、共同プロジェクト遂行のための信頼醸成を構築するため、海洋問題を協議する制度づくりをすすめることも提起しました。

 中国外務省によると、習主席は、海上での協力と開発を両国の共同目標とし、共同利益を拡大していくことを訴えました。南シナ海情勢が緊迫する中、中越両国は対話を通じた解決を進めることをアピールしました。

 中国主席の訪越は、2006年の胡錦濤氏以来9年ぶり。両氏は、鉄道や交通などのインフラ整備、金融などに関する協力文書に署名し、経済的協力を進めることで合意しました。

 また両首脳は、16年のベトナム共産党第12回大会の成功を期待し、ベトナム共産党の指導の下で社会主義建設と1986年に開始されたドイモイ(刷新)政策の目標達成を希望すると表明しました。


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