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2015年11月1日(日)

なんだっけ

夫婦別姓と日本の現状

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 Q 最高裁大法廷が、夫婦別姓訴訟の弁論を11月4日に開くけど、原告側の主張は?

 A 夫婦同姓を義務づけた民法750条の規定は、両性の平等や個人の尊厳を保障する憲法に違反する。また、姓を選択する権利を保障する国連の女性差別撤廃条約にも違反する。1996年には、法務省の法制審議会が選択的夫婦別姓制度を盛り込んだ民法改正案をまとめているのに、長期にわたって民法を改正しない政府と国会の行為は違法だと原告は訴えている。

 Q 原告はどんな人たち?

 A 原告は男性1人を含む5人。うち女性の3人は法律婚をし、職場では旧姓を使用している。戸籍上の姓を呼ばれることへの違和感があり、悩んでいる。他の2人は夫婦だ。いったん夫の姓で婚姻届出をしたものの、旧姓使用を始めた妻が不便や混乱に耐え切れず、不本意ながら便宜的な離婚をし、事実婚をしている。法律婚で得られる法定相続権などの法的利益を得ることができない。

 Q 世界で夫婦同姓を義務づけている国は?

 A 法律で夫婦同姓を義務づけている国は日本以外には見当たらないと、政府は国会でも答えている。民法の規定は、「夫または妻」のどちらかの姓に統一するようになっているけど、実際は96%の夫婦が夫の姓にしている。条約を実行しているかどうかを監視する女性差別撤廃委員会も、何度も夫婦別姓を可能にする法改正を勧告している。夫婦同姓を義務づけている民法は改正する必要がある。(2015・11・1)


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