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2015年10月6日(火)

認知症患者 私らしく

全国研究集会 地域生活考える

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 「ことばより、心に寄り添う認知症〜私らしく、地域で暮らしていくために」をテーマに、認知症の人と家族の会は4日、宇都宮市内で第31回全国研究集会を開きました。本人・家族、医療・介護、行政関係者ら870人が参加しました。

 高見国生代表理事があいさつし、認知症への理解やケア、医療などが進んできた一方で、認知症高齢者の列車死亡事故で裁判所が遺族にJR側への損害賠償を命じるなど、病気への無理解からくる深刻な問題も起きていると指摘。介護保険制度の後退でサービス利用の制限や自己負担増での混乱も起きていると言及しました。

 地域で支え合う活動を交流。若年性認知症本人の「人の役に立ちたい」との願いを生かすオレンジカフェ(居場所、栃木県)や、高齢化地域で、各戸が黄色い旗を掲げ全体で見守りを進めている(兵庫・養父市)事例などが報告されました。

 シンポジウムでは、京都・宇治市が当事者の視点に立ち、本人・家族への伴走支援を行う担当ワーカーの養成に乗り出したことなどが紹介され、若年性認知症本人の男性(62)が「適切な支援を得られれば地域で私らしく生きていくことができると思う」と語りました。在宅医療の立場から地元開業医の橋昭彦さんが記念講演を行いました。


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