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2015年10月4日(日)

きょうの潮流

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 中東・アフリカで戦火が広がり、欧州にシリアなどから数十万人もの難民が押し寄せています▼経済協力開発機構(OECD)の最近の報告書は、加盟国への難民申請数が「歴史的多さ」だと指摘しています。昨年は前年比46%増の80万5510件を記録し、過去35年間で2番目の多さです。15年の申請数は「さらに増える」見通しです▼欧米各国は大幅な受け入れ拡大を表明しました。ところが日本では難民認定が極端に少なく、人権団体などから疑問視されています。前出のOECD報告書によれば、昨年の申請数は近年で最高の5000人。ところが認定はわずか11人でした▼安倍晋三首相は9月29日に国連総会で、シリア・イラク難民支援を「一層厚くする」として、8・1億ドルの支援を表明しました。ところがその後の記者会見で「移民を受け入れる前に(少子高齢化など)やるべきことがある」と述べ、難民受け入れの拡大を拒んだのです。しかも「難民」と「移民」を間違えるというオチまでついています▼一方、日本政府が大歓迎して受け入れているのは、約5万人もの在日米軍です。1日、米海軍の原子力空母ロナルド・レーガンが神奈川県の横須賀基地に入港しました。乗組員は昨年の難民申請数とほぼ同じ約5000人▼彼らは日本の「思いやり予算」で豪華な住宅を与えられ、パスポート不保持でも入国が可能です。助けるべき人を助けない、こんな国が国連安保理常任理事国入りしたいとは、厚顔無恥にも程があります。


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