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2015年9月22日(火)

米、10万人に拡大へ

17年に 難民受け入れ上限数

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 【ワシントン=島田峰隆】ケリー米国務長官は20日、シリアをはじめとする中東やアフリカからの難民について、米政府が今後2年間に段階的に受け入れ数を増やし、2017年には10万人を受け入れると表明しました。訪問先ドイツ・ベルリンでのシュタインマイヤー独外相との会談後の記者会見で述べました。

 米国が年間に受け入れる難民の上限は、現在7万人です。計画では上限を16年に8万5千人、17年に10万人に引き上げます。米高官によると、多くはシリア内戦を逃れた難民になるといいます。

 ケリー氏は「第二のチャンスを提供する場所であり、希望の光である米国の最良の伝統に沿った措置だ」と指摘しました。

 野党共和党が多数の議会では、難民に紛れて過激組織ISの戦闘員が入国するなどとして受け入れ拡大に批判的な意見があります。ケリー氏は「議会と協議して、厳格な安全保障策を維持しながら、受け入れ数を増やす方法を探求し続ける」と述べました。

 ケリー氏は、各国首脳が集まる今月の国連総会の場を利用して、シリア内戦の政治的解決に向けた交渉を再開する方策を協議したい意向を示しました。同氏はロシアのラブロフ外相、イランのザリフ外相と会見、協議するとしています。

 国務省や国防総省の元高官ら20人余りは17日、オバマ大統領と議会指導部に連名書簡を送り、シリア難民10万人を受け入れるよう求めていました。


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