「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2015年9月12日(土)

共産議員ら救援・調査 大雨被害の各地で

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

写真

(写真)土砂崩れで犠牲者が出た現場を調査する(左から)梅村、野村、阿部、塩川の各氏=11日、栃木県鹿沼市

被災者が窮状訴え

塩川・梅村議員、現地入り

栃木・鹿沼

 栃木県で台風18号の影響による大雨で被害が広がっていることをうけ、日本共産党の塩川鉄也、梅村さえこ両衆院議員は11日、県内で最も被害が大きかった鹿沼市に入り、現地調査をしました。野村せつ子県議と、6日投開票の市議選で当選した阿部秀実氏らが同行しました。

 塩川氏らは、土砂崩れで家屋が倒壊し、犠牲者が出た日吉町や住宅2棟と作業所1棟が連なって倒壊した玉田町などの現場を視察。被災者から、被災時の状況を聞き取り、要望などをうけました。

 濁流で住宅全壊の被害をうけた女性(74)は「娘と2人で住んでいた思い出の家です。これからの生活を考えると不安でなりません」と窮状を訴えました。塩川氏は「みなさんの要望が実現できるよう国・県・市に働きかけていきます」と応じました。

 現地調査に先立ち、塩川氏らは、佐藤信市長、松山裕副市長を訪問。党市委員会が同日、市長に提出した豪雨災害に関する要請書にもとづき、意見を交わしました。 (栃木県・団原敬)

写真

(写真)足の不自由なお年寄りをボートから搬送する上野県議(左端)と堀越市議(右から2人目)=11日、茨城県常総市内

被災のお年寄りを上野県議ら搬送

茨城・常総

 記録的な豪雨により、鬼怒川が決壊し、濁流が市街地に流れ込んだ茨城県常総市。11日、日本共産党の堀越道男市議、上野高志県議、小林きょう子・参院茨城選挙区予定候補らが被災地に入り、被災者の要望を聞くとともに、救援活動にあたりました。

 常総市の災害対策本部が設置された常総市役所の1階が10日深夜には浸水し、駐車中の車のほとんどが水没。約400人の避難者と約400人の市職員、警察・自衛隊の関係者を含む約1000人が事実上の孤立状態になり、市役所内に飲料水や食料を運び込むにも小舟やボートが必要な状況になりました。

 日本共産党の議員らも鬼怒川に架かる豊水橋の西詰めに車を置き、徒歩で市街地に入りました。

 家具店の店主にカヌーを借りると、「いったん避難したが、夫が家の様子を見に行ったまま連絡がとれない。確認してほしい」という女性の要請を受け、カヌーを引き、ヒザ上まで水に漬かって安全にいることを確認。住民から、近所に住むお年寄りについて「避難できているか心配」といわれ、その自宅を訪ね、避難していることを確認しました。

 別の小舟で市役所に入り、災害対策本部に直行。備蓄物資がある地域の防災倉庫の鍵が開かず活用できないで困っていることなど、つかんだ状況を伝えました。

 高校3年と小学5年の2人の息子と避難した女性(47)は、避難指示を巡回車両のスピーカーで聞き、10日午後3時ころ、車で避難したといいます。

 「多分、家は床上まで浸水しているでしょう。車も水没しました。けさ、カンパンと水、ビスケットをもらい、午後4時ころ、おにぎりをもらいました。携帯の充電が切れ、身内と連絡が取れないのが一番困ります」と話しました。 (原田浩一朗)

写真

(写真)一面が浸水した西荒井地区を調査する日本共産党の(左から)小沢市議団長、鎌内市議と内藤地区委員長=11日、宮城県大崎市

震災で自宅全壊 移住した新居が…

宮城・大崎

 豪雨で浸水した宮城県大崎市古川の西荒井地区。11日午後も消防隊員らが自宅に取り残された住民の救助作業を続け、隊員に背負われてボートに乗る高齢者の姿も見られました。小学校に避難した住民からは、生活再建に向けた不安を訴える声が上がりました。

 午後3時半時点で自宅周辺に1メートル以上水があふれて外に出られない状態の元教員(62)は、本紙の電話取材に応じ「床上まで浸水し、車も水につかりました。まわりは水でいっぱいです。消防がボートで救助にまわっています。朝5時ぐらいに水があふれていることに気付いたが、あっというまにひどい状況になりました。市には、もっと早く情報を知らせてほしかった」と語りました。

 日本共産党の小沢和悦(かずえつ)市議団長、鎌内つぎ子市議と内藤隆司(たかじ)党北部地区委員長(県議予定候補)が冠水現場や避難所をまわり被災者の実態や要望を聞きました。

 避難所になっている古川第5小学校の体育館には、午後の時点で約200人が滞在。

 市が用意したじゅうたんと毛布に座っていた警備員の男性(68)は「長男の妻が孫の遠足の弁当を作るため4時ごろ起床し、増水に気づいて家族を起こした。自宅は床上浸水。消防から避難時の荷物を最小限にするように言われた。乳児のミルクやおむつを優先したので他の物を多く持ちだせなかった」と語ります。

 長男(39)は「就職の面接が9月にある予定だが、こうなっては見通しが立たない。どこを拠点にして浸水した自宅を整理すればいいのかもわからない」と不安を隠しません。

 夫と避難してきた女性(77)は、東日本大震災で同県亘理(わたり)町にあった自宅が全壊。4年前に大崎市で新居を購入しました。「海から遠いこの場所なら津波はこないと思って移ってきたのに…。貯金をはたいて買った家は、平屋なのでほとんど水没です。これからいろいろ相談にのってください」と、小沢団長に訴えました。

 小沢氏は「被災者は、使えなくなった家具などゴミの処理、寝泊まりに必要な仮設住宅、生活支援などを行政に求めていました。要求をまとめて市にはたらきかけていきたい」と語りました。(森近茂樹・安川崇)

写真

(写真)流入した土砂で稲が埋まった水田を調査する、いわぶち氏=11日、福島県南会津町

収穫間近だった稲が…

福島・南会津

 台風18号の影響で関東や東北南部を襲った記録的な豪雨から一夜明けた11日、日本共産党の、いわぶち友参院比例予定候補は、大水害の爪あとが生々しい福島県南会津町を訪れ、被災地を調査しました。宮沢弘党会津地区委員長が同行しました。

 町内を流れる桧沢(ひさわ)川は各所で堤防が決壊し、流域の水田に大量の水と土砂が流入。町の調査によると被害面積は同流域で37ヘクタール(町全体で41ヘクタール)。半月後には収穫するはずでした。いわぶち候補は「すさまじい光景に息をのむ思い。復旧に力を尽くしたい」と言います。

 町役場では渡部龍一副町長と湯田文則総務課長が応対。渡部副町長らは「10日未明の午前1時に26ミリ、2時46ミリ、3時25ミリ(時間雨量)という大雨が重なった。亡くなった人は幸いにもいなかったが、ライフラインの復旧は一刻を争う課題です」と話しました。 (福島県・野崎勇雄)


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって