2015年8月12日(水)
きょう日航機墜落30年
御巣鷹ふもとで「灯ろう流し」
|
日本の航空史上最悪の、乗員・乗客520人が犠牲となった日航123便墜落事故(1985年)から12日で30年となります。事故現場の群馬県上野村の「御巣鷹の尾根」のふもとで11日夕、犠牲者を悼んで「灯ろう流し」がありました。
遺族らでつくる「8・12連絡会」などが主催したもの。
母親(当時50)を亡くした女性(51)=東京都=は、夫と2人の娘と息子、飼い犬と参加。「母が亡くなった年を、私が超えました。ほんの少しのミスで、突然命を絶たれてしまうことが誰の身にも起こりうることを忘れず、二度とこうした事故が起きないようにと願っています」と話していました。
運輸省航空事故調査委員会(現国土交通省運輸安全委員会)は87年に事故調査報告書をまとめました。事故の推定原因は、米ボーイング社が後部圧力隔壁の修理でミスし、金属疲労による同隔壁の破壊と、それに伴う操縦系統の損壊、とされています。
しかし、この推論には多くの疑問が投げかけられています。
遺族らが事故の再調査を求める中、事故から26年後の2011年には、運輸安全委が当時の事故調査過程を説明し、遺族の疑問に一定の回答をした「解説書」を公表しました。