2015年8月11日(火)
辺野古 運動緩めず
新基地作業中断開始 ゲート前座り込み
沖縄県と国が集中協議入り沖縄県と政府は10日から9月9日までの1カ月間、名護市辺野古の新基地建設作業を停止し、集中協議に入りました。11日は、初回の協議を行う予定です。政府と県の協議は、事務レベルも含め5回程度行うことにしています。
他方、新基地建設に反対する県民の運動は、集中協議を行うとの発表後も途切れることなく、「1カ月の停止ではなく、永久の停止、新基地断念に追い込もう」と運動が続けられています。
6日には、新基地反対運動を支援する「辺野古基金」共同代表で、俳優の故・菅原文太さんの妻の菅原文子さんも「この1カ月が重要。いかに翁長知事を支えられるか」と座り込みに加わりました。
政党、労組、市民団体でつくる「基地の県内移設に反対する県民会議」は同日、本体工事に入るため県に提出した実施設計協議書の取り下げを求めて沖縄防衛局に要請。7日には、「ちゅら海を守り、活(い)かす海人(ウミンチュ)の会」が防衛局を訪れ、海を壊す新基地建設の中止を訴えました。
作業が停止に入った10日は、ゲート前で約100人が座り込みました。
名護市の稲嶺進市長は6日の記者会見で「われわれは手を緩めることはない。座り込みの抗議行動を海上でもゲート前でもずっと続けていく」と、これからの1カ月の運動の重要性を強調。市長自らもこれまでのように、時間が許す限りゲート前で行動参加者を激励する決意です。