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2015年7月26日(日)

キリスト者 次々抗議

教団・団体声明 殺すこと許されない

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(写真)戦争法案許さないと国会前で抗議するキリスト者=24日?参院議員会館前

 戦争法案をめぐり、キリスト教教団・団体から法案の強行採決に抗議し、廃案を求める声明が相次いでいます。憲法の平和主義の破壊だけでなく、安倍政権と与党による民主主義を踏みにじる手法そのものにも強い批判が向けられていることが特徴です。

 日本基督教団は、常議員会で14日可決した声明「戦後70年にあたって平和を求める祈り」の中で、戦争法案が憲法違反と指摘され、多くの国民が懸念していることに言及。「剣を打ち直して鋤(すき)とし、槍(やり)を打ち直して鎌とする」との聖書の言葉をひき、「平和の実現を願い、為政者が謙遜になり、国民の思いに心を寄せ」るよう祈るとしています。

 同教団の長崎哲夫総幹事は、「若者が武器を持って人の命をあやめることは神様の御心(みこころ)ではありません。法案の廃案を願っています」と話しています。

 「安倍内閣は、独裁と独善に溺れる自らを反省し、速やかに退陣すべきです」との抗議声明を15日に発表した日本バプテスト連盟の吉高叶(かのう)常務理事はいいます。「私たちは信仰を心の問題だけに限らず、政治的な課題に対してもコメントすべきだと考えています。聖書に基づき、たたかうこと、殺すことは許されておらず、できません」

 日本ホーリネス教団は17日、教団委員会の中西雅裕委員長ら3人の連名で抗議声明を発表。「わが国と国民に危険を及ぼすような強引な政治手法を速やかに改め、当法案を廃案とするよう強く求めます」としています。

 同教団の「福音による和解委員会」の平野信二委員長は、「私たちは聖書に基づいてどう生きるかという立場で声明を出しました。法案は内容も進め方も明らかに憲法違反です」と話しています。

 衆院本会議で強行採決した16日、日本福音ルーテル教会の社会委員会はインターネットのブログで「安保関連法案についての現状をふまえ、これを憂う」との記事を掲載。日本YMCA同盟は緊急声明で「戦後培ってきた日本の民主主義、立憲主義、国民主権の存立の崩壊と言わざるを得ません」としました。

 日本キリスト教会は17日、「深く憂慮し、反対し、強く抗議する」とする大会議長声明を発表。日本聖公会は同日発表の緊急声明で、「平和憲法があるからこそ、平和国家として信頼され、平和的外交をすすめることができる」とのべ、法案の撤回・廃案を求めています。


戦争法案の強行採決への抗議声明を出したキリスト教教団・団体(14日以降)

 日本基督教団

 日本同盟基督教団

 日本バプテスト連盟

 日本カトリック正義と平和協議会

 日本福音ルーテル教会

 日本バプテスト同盟

 日本YMCA同盟

 日本聖公会

 日本ホーリネス教団

 日本キリスト教会

 靖国神社国営化阻止キリスト者グループ

 日本キリスト者平和の会

 (声明発表の日付順)


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