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2015年6月23日(火)

都営アパート 取り壊し中止を

国立競技場建て替えで住民追い出し

入居者有志が都に要望書

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(写真)記者会見する稲葉氏(正面右端)と都営霞ケ丘アパートの入居者有志ら=22日、東京都庁

 2020年東京五輪開催に伴う国立競技場の建て替えに伴い、東京都が競技場跡地に隣接する都営霞ケ丘アパート(新宿区)の取り壊しと立ち退きを強引に進めている問題で、計画に反対する入居者有志は22日、舛添要一知事あてに計画の見直しを求める要望書を提出しました。

 同アパートには現在、約140世帯が居住。入居者らでつくる「霞ケ丘アパートを考える会」が昨年7月、今年2月と2回にわたり計画見直しを求める要望書を提出しましたが、都は回答しないまま来年1月までに立ち退くよう迫っています。

 今回の要望書は、▽2回出した要望書に7月10日までに回答すること▽都知事自らが住民一人ひとりの声を直接聞くこと▽霞ケ丘アパート取り壊しの中止―を求めています。

 要請後の記者会見には、居住者有志と稲葉奈々子・上智大学教授らが出席しました。

 霞ケ丘アパートで母親と同居している女性(68)は「都は説明会で『決まったこと』という回答を繰り返し、立ち退きを迫ってくる。高齢者、経済的弱者への思いやりが感じられない」と話しました。

 昨年7月に入居者へのアンケート結果を発表した稲葉氏は、回答者の約8割が立ち退きに反対していた調査結果に対し、舛添知事が今年3月の会見で回収率などを理由に軽視した発言に反論。「都自らが、入居者全員の声に耳を傾けるべきだ」と訴えました。

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