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2015年6月21日(日)

パイプライン計画合意

ロ・ギリシャ首脳 関係強化で一致

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地図:トルコストリーム

 【パリ=島崎桂】ギリシャとロシアの両エネルギー相は19日、ロシア産天然ガスをトルコ経由で欧州に輸送するパイプライン「トルコストリーム」の建設計画にギリシャも参加することで基本合意しました。同日、ロシアのプーチン大統領とギリシャのチプラス首相も会談し、両国の経済関係強化で一致しました。

 今回の会談は、ギリシャ債務問題やウクライナ問題をめぐり、ギリシャ、ロシア両国と欧州連合(EU)の関係が悪化する中で行われました。複数の欧州メディアはギリシャの思惑として、ロシアとの親密さを示し、EUを揺さぶる狙いがあると指摘。ロシアには、ギリシャを取り込むことで、対ロ強硬姿勢をとるEU各国の足並みを乱す狙いがあるとしています。

 チプラス氏は19日、ロシアのサンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムの中、債務問題をめぐりEU側が実施を求める緊縮策は「無意味だ」と改めて批判。「EUは傲慢(ごうまん)になるべきではない」と指摘しました。また、「経済制裁の悪循環は断ち切るべきだ」として、EU・ロシア間の関係改善を求めました。

 ギリシャが今月30日に予定する国際通貨基金(IMF)への多額の債務返済でデフォルト(債務不履行)に陥る恐れが高まる中、ロシアがギリシャへの金融支援に動く可能性も出始めています。

 ロイター通信によると、ロシアのドゥボルコビッチ副首相は19日、ロシアメディアのインタビューで、ギリシャ債務問題の「いかなる解決策も支援する」と表明。「金融支援が必要なら、その問題について検討する」と述べました。


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