2015年6月20日(土)
全国一律業務 確保迫る
郵政3社上場問題で吉良氏
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日本共産党の吉良よし子議員は18日の参院総務委員会で、郵政3社(郵便・ゆうちょ・簡保)の株式上場でユニバーサルサービス(全国一律の業務)は確保されるのかとただしました。
郵政民営化にともない、3社同時の株式上場が今秋にも予定されています。吉良氏は「株主から不採算部門からの撤廃の意見が出ることも予想され、ユニバーサルサービスは危機にひんするのではないか」と指摘。ドイツでは郵便事業民営化後に2万9000の郵便局が600の直営店に激減したことや、カナダでは5年後に個別配達を全廃する計画があることを紹介しました。
吉良氏は郵便局の窓口を通じた貯金・保険の契約割合を質問。日本郵政の谷垣邦夫専務執行役は「貯金も保険も90%以上」で、総額の5割以上が地方だと答えました。
吉良氏は「郵貯・簡保も郵便局ネットワークの存在なしでは存続はありえないということだ。郵貯・簡保は国民の家計と直接結びついて発展してきた歴史をもつ」と述べ、「ユニバーサルサービスこそがブランドであるという立場にこそ立つべきだ」と強調しました。
高市早苗総務相は「郵政の金融2社にユニバーサルサービスの責務を果たしていただく」と答えました。