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2015年6月17日(水)

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日本の政府開発援助の内容は?

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 日本の政府による対外援助について、金額などの内容について教えてください。 (秋田県・70代男性)


大企業の海外展開を促進

 政府開発援助(ODA)は、開発途上国・地域に対し、経済開発や福祉の向上に寄与することを主な目的として提供されるものです。

 ODAには、開発途上国・地域を直接支援する2国間援助と、国際機関を通じた多国間援助があります。2国間援助には、(1)無償で提供する「贈与」(2)貸し付け条件が緩やかな「円借款」などの「政府貸付等」―があります。

 2013年のODA実績は、支出総額でみると約2兆1984億円でした。アメリカに次いで世界2位の実績です。

 しかし、支出総額から回収額を差し引いた支出純額ベースを対国民総所得比でみると、わずか0・23%です。国連が目標にしている0・7%には及びません。しかも、日本の場合は、輸送や通信、電力などの経済基盤分野が4割を超すなど、日本の大企業の海外展開を進めるものとなっています。安倍晋三首相の外遊に合わせたODA提供も目立っています。一方、人道支援などの分野は5・1%と、アメリカ(19・2%)、イタリア(17・6%)などよりも低くなっています。(12年の約束額ベース)

 安倍内閣は、外国軍隊の非軍事活動へもODAの活用を進めるとしており、対外援助の面でも軍事化が進んでいます。

 (2015・6・17)


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