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2015年6月11日(木)

自民・村上誠一郎議員のあいさつ

日弁連院内勉強会

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 自民党の村上誠一郎衆院議員が10日の日弁連主催の院内勉強会「『安全保障法制』を問う」で行ったあいさつの要旨を紹介します。

 昨日(9日)、私は(自民党総務会で)このような問題(安保法制)は党議拘束をはずすべきだと主張した。すると、ある先輩の代議士が“おまえは最高裁判決、砂川判決を読んだことがあるのか”といってきた。私が「あなた(先輩)だけですよ、砂川判決が根拠だといっているのは」というと、“学者は最高裁判決までおかしいというやからだから、話を聞く必要はない”といった。私は激怒し、3人の権威ある憲法学者が4日の衆院憲法審査会で「違憲」だといったのを自民党が無視するのはあまりにも傲慢(ごうまん)ではないかと(いった)。

 なぜ私があえてこのような場所にきたのか、二つある。

 一つは、内閣の一部局である法制局が憲法の解釈を変えることができたらどうなるか。自民党のある方が、“ナチス憲法の真似をしろ”といった。戦前のドイツ議会で全権委任法を通し、民主的なワイマール憲法を葬り去ったという一番あしき例がある。これで突破口を開けば主権在民、基本的人権にいたるまで、ときの政府の恣意(しい)で憲法を曲げることができてしまうという、大変な民主主義の危機にある。

 もう一点。来年から18歳の人たちが有権者になる。私は、次の世代が非常に気の毒だ。このままでいけば、地球の裏側まで(戦闘に)行くことになる。自民党はいつからこんなに惻隠(そくいん)の情(=他人を思いやる気持ち)のない党になってしまったのか。

 私の父(村上信二郎元衆院議員=故人)は警察予備隊を立ち上げた男だ。父が死ぬまでいっていたのは、防衛予算は少ないほどいいということと、自衛隊の諸君の身の安全は万全を期すべきだということだった。私は父がいったことが自分の政治命題だと考えている。この民主主義を守るために、次の世代のために、私はみなさんのお力をいただきたい。


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