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2015年6月6日(土)

高橋議員 年金情報流出を追及

外部委託と非正規化原因

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(写真)質問する高橋千鶴子議員=5日、衆院厚労委

 日本共産党の高橋千鶴子議員は、年金情報流出問題の集中審議が行われた5日の衆院厚生労働委員会で、日本年金機構と厚労省のずさんな対応を追及し、「第二の社会保険庁だという声もあるが、そもそも社保庁を解体して、外部委託と非正規雇用を拡大して個人情報保護を後退させてきたことが問題だ」と主張しました。

 高橋氏は、5月8日に内閣サイバーセキュリティーセンター(NISC)から通報を受けながら、隔離したパソコンは1台のみでネットワークから遮断せず「注意喚起」にとどまったことをあげて「極めて危機意識の低い対応だ」と指摘。サイバー基本法に照らせば、機構のセキュリティー対策は厚労相の責任だと強調しました。

 塩崎恭久厚労相は、「国に責任がある」と認めましたが、具体的対応については「検証委員会で検証してもらう」と答弁。年金機構の水島藤一郎理事長も「委員会で検証していただく」と述べ、誤りを認めませんでした。

 厚労省の安藤英作審議官は、機構は安全性ポリシーに「基本的にのっとっていた」と答弁。高橋氏が「厚労省全体がそういう体制ということになる」と批判すると、安藤氏は「十分検証する必要がある」と認めました。

 高橋氏は、同省が、個人情報保護に対する同機構の対応を5年連続で5段階の下から2番目のC評価とする一方、コスト削減についてはB評価としていることに言及。社保庁解体のときに、業務委託で個人情報流出問題が起こっていると追及したことにふれ、「大規模な業務委託と正社員減らし・非正規化で同じことが繰り返されてきた」とただしました。

 塩崎恭久厚労相は、「非正規職員の存在がCランクにつながったとは考えていない」と正当化。高橋氏は、業務委託が推進されている一覧表を示し、「信頼できる職員を切り離して非正規雇用に委ねてきたなかで起こってきた問題だ」と指摘しました。


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