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2015年5月27日(水)

衆院厚労委理事懇 塩崎厚労相が謝罪文

「みなし」つぶしに反省なし

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 塩崎恭久厚労相は26日、同省が労働者派遣法改悪案の早期成立を求める内部文書を作成し、与野党議員の一部に説得工作をしていた問題で、衆院厚生労働委員会の理事懇談会に国会答弁などについて「謝罪」する文書を提出しました。

 内部文書は、10月1日に施行される「労働契約申し込みみなし制度」に反対する経済界の意向を受けて、同制度の施行前に改悪案を成立させて発動させないようにすることを求めていたもの。

 国会審議では、一部の担当者が作成し、説得工作を行ったと説明していましたが、塩崎氏が放置し、局長が文書を配布するなど厚労省ぐるみで工作していた事実が判明。

 文書も3種類と報告されていたものが5種類もあったと判明するなど、国会をないがしろにする姿勢に対し、野党側が謝罪、撤回と究明を求めていました。

 塩崎氏は文書で、5種類の文書作成について「議員によって異なる資料を用いることとなってしまったことについて、深く反省し、真摯(しんし)にお詫(わ)び申し上げます」と表明。職業安定局長、部長・課長に対して「事実に関する的確な報告がなされてこなかった」「厳重に注意を行った」と責任転嫁し、自らは答弁について、不適切な発言があったと謝罪しました。

 しかし、厚労省ぐるみで説得工作をしていたことについては、何らの記述もなく、反省も一切ありません。

 これに対し、野党側は文書を持ち帰りました。27日以降の審議の中でただすとしています。


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