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2015年5月27日(水)

きょうの潮流

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 木を見て森を見ず。安保法制をめぐる議論について安倍首相が口にしています。自衛隊員のリスクが高まるといった批判に、それ以前に国民の安全リスクが高まっていると▼日本全体の安保環境が厳しくなっている時に、自衛隊員の危険性などにこだわっていられない、そんな思い込みが見て取れます。日本の安全と世界平和に貢献するという、見せかけの言葉で細部や本質をごまかす安倍自公政権の特徴でしょう▼審議入りした安保法制。共産党の志位委員長は代表質問でいかに自衛隊が殺し、殺される状況下に置かれるかを明らかにしました。そして、米国の戦争に参戦するこの法案が憲法9条を壊す戦後最悪の戦争法案だと批判しました▼国の形を変えてしまう中身でありながら、首相らの答弁は不誠実きわまりない。自衛隊が活動できるのは「戦闘行為がないと見込まれる場所」、武器の使用は「やむを得ない必要がある場合のみ」。戦争になれば線引きなどないのに、「巻き込まれることは絶対にない」をくり返す▼先の党首討論で首相の歴史認識や戦争観をただした志位さんの質問は大きな反響を呼びました。過去に日本が犯した戦争を「間違った」といえず、戦後の原点となったポツダム宣言さえ「読んでいない」と答えた首相に驚きと不安の声がひろがりました▼抑止力神話に固執して戦争に乗り出せば、日本がテロの標的になる危険性も高まります。歴史の流れや平和な世界も視野に入らない。木も森も見えていないのはどちらか。


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