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2015年5月21日(木)

きょうの潮流

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 「レジェンド」―。後世に語り継がれる功績を残しながら、なお現役で活躍している選手を最近は敬意を込めてこう呼びます。五輪に7回連続出場のジャンプ葛西紀明選手や、幕内最年長力士として数々の記録を塗り替えている旭天鵬関はその代表例でしょう▼野球界のレジェンド、イチロー選手が米大リーグの伝説のホームラン打者ベーブ・ルースと安打数で肩を並べました。現在2873安打。3000安打や通算最多安打記録の更新も視野に入ってきています▼今も走・攻・守に輝きを放つ41歳は、自身の引き際についてこんなことを。「まだ、苦しみが足りない。それが十分になったら、辞めようと」。第一線で結果が求められる日々。その困難さに心身を鍛えて立ち向かい、さらに高みを目指す意欲を保っています▼フィギュアスケートの浅田真央さんが現役続行を表明しました。試合で良い演技ができた時の達成感を、また感じたいと。揺れ動いた心が定まったのも、もっと成長できるという自分があったからでしょう▼浅田選手は1年の休養の間、いろんなことを体験し、被災地を訪ねて子どもたちにスケートを教え、喜びを共有したといいます。「おとなの滑りを見せたい」という志のなかには、重ねてきた経験と歩みを演技に生かしたいという思いが感じられます▼円熟とは枯れることではなく、人間味豊かになること。スポーツに限らず、人間の進歩と可能性を切り開くレジェンドたちの挑戦する姿はそれを教えてくれています。


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