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2015年5月13日(水)

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「2%の物価引き上げ目標」なぜ

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 日銀は物価を2%上げることを目標にしています。なぜ2%なのですか。生活する者にとって物価は上がらない方がいいと思います。(読者)


日銀は「世界標準」いうが

 日銀は、世界の多くの中央銀行が2%の物価上昇を目標にしている、2%は「グローバル・スタンダード」(世界標準)だと説明しています。物価が継続的に下落する「デフレ」が続いたことが日本経済を落ち込ませたので、物価を上げて経済を成長の軌道に乗せると言います。

 しかし、日銀自身が以前、次のように説明していました。

 「(日本では)物価が安定していると家計や企業が考える物価上昇率は海外主要国より低いと考えられ、そうした長期間にわたって続いた低い物価上昇率を前提として投資や消費などの意思決定がなされる状態が、定着している可能性が高い」(2013年1月、「物価安定」についての考え方に関する付属資料)

 もともと物価上昇率が低いのが日本の特徴だというのです。しかし、日銀は安倍晋三政権に歩調を合わせて2%の物価上昇が「適当と考えられる」(同)としています。

 日銀は物価が上がると人びとが予想するようになれば、価格が上がる前に物を買っておこうとするので消費が伸び、企業の投資も増えると言います。現実には物価上昇で実質賃金は23カ月連続減。家計の消費支出は12カ月連続減。国民を苦しめているだけです。

 (2015・5・13)


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