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2015年4月23日(木)

お金なく医療機関へ受診遅れ

昨年1年で56人死亡

「氷山の一角」 民医連が調査

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 全日本民主医療機関連合会(全日本民医連)は22日、お金がなく医療機関への受診が遅れ亡くなった人が2014年の1年間で56人に上ると発表しました。調査は全日本民医連に加盟する648の病院・診療所を対象にしたもので、今回で9回目です。

 このうち男性が80%、65歳未満が55%でした。雇用形態は無職が46%、年金受給者が21%、非正規雇用が20%になりました。

 保険証のない無保険者や、医療費を全額自己負担し後日払い戻しを申請する「資格証明書」、有効期間の限られた「短期保険証」を持つ人は59%でした。

 無保険や資格証明書、短期保険証になった理由として、79%が高すぎる保険料をあげています。死因の7割ががんで、受診して数週間〜数カ月で亡くなる事例が多数にのぼります。

 岸本啓介・事務局長は「事例は氷山の一角。近年は働きざかりにも広がっている」と強調。高すぎる国保料の引き下げ、窓口負担の軽減、無料低額診療や生活保護の充実、自治体職員の体制や相談窓口の確保などが必要と指摘しました。

 今国会で審議されている医療保険制度改悪法案にふれ「今以上に患者負担が増え」、経済的理由による手遅れ死を招くとして廃案を訴えました。


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