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2015年4月22日(水)

無戸籍者 制度、実態に合わず

畑野氏「嫡出推定」批判

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(写真)質問する畑野君枝議員=17日、衆院法務委

 日本共産党の畑野君枝議員は17日の衆院法務委員会で、出生届が出されていない「無戸籍者」をめぐって、「『夫の嫡出推定をさけるため』という理由が70%を占めている。制度が実態にあっていないことが無戸籍者を生む。これでどうして子どもを守れるのか。法改正に向けた議論を進めてほしい」と強く求めました。

 民法772条は婚姻中に妊娠した子は夫の子、離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子と推定すると規定(嫡出推定)。このため、夫や前夫からの家庭内暴力(DV)を受けた女性らが、この嫡出推定を避けるために出生届を出していない事例などが多くみられます。

 畑野氏は、こうした無戸籍者が戸籍の記載を求める場合に複雑な手続きが必要になるうえ、裁判官がDVの元夫を呼ぶなどで、女性が手続きの入り口で思いとどまる実態を指摘。「親子を早く確定するための規定(=嫡出推定)が多くの無戸籍者を生んでいる」として、法改正を強く求めました。

 上川陽子法相は「国民的議論を踏まえ、慎重にしっかり検討していく必要がある」とのべました。


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