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2015年3月30日(月)

地方政治に躍進の花開かせよう

愛知遊説 志位委員長が訴え

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(写真)志位和夫委員長と県議・市議候補の訴えを聞く人たち=29日、名古屋市緑区

 日本共産党の志位和夫委員長は29日、愛知県一宮市、春日井市、名古屋市緑区で街頭演説し、民意に背く安倍政権の暴走政治―「海外で戦争する国」づくり、「企業が世界で一番活躍しやすい国」づくり―にストップの声をあらゆる地方からあげ、安倍政権を大包囲しようと力いっぱい呼びかけました。「一昨年の参院選、昨年の総選挙での躍進が、地方政治で花開いてこそ本物になります。愛知県から共産党躍進の大きな流れをつくり出してください」と力強く訴え、3期12年ぶりの県議席復活へ支援・支持を訴えました。

 あいにくの雨模様のなか、駅前や街頭に多くの聴衆が集まり、歩道やデッキにカラフルな傘の列がずらりとのびました。志位氏の演説が始まると足を止めて耳を傾ける人が増え、聴衆の厚みもグッとふくらみ、拍手と歓声にわきました。

 党の議席がない愛知県で何が起きているのか。4年前の知事選で大村秀章知事は「減税日本」と組み、“二大政党にかわる第三極だ”などと吹聴し、「減税」もたくさんの議席を得ましたが、その“第三極”は分裂と不祥事の繰り返しで凋落(ちょうらく)の一途です。他方で、2月投票の知事選では、「対立」していたはずの自民・民主・公明を含め、維新・生活・次世代・減税まで日本共産党以外の全政党が大村知事を推薦しており、県議会は完全な「オール与党」議会になっています。

 志位氏はこの経過を振り返りながら、今度の選挙が文字通りの「オール与党」対共産党となる対決構図を浮き彫りにしたうえで、県議会になくてはならない党議席の「宝の値打ち」を3点にわたって訴えました。

 第一は“県民の願いを県議会に届ける議席”です。

 共産党が県議会に議席をもった4年間(1999年〜2002年)は247件もの請願が議会に届き審議されていましたが、最近4年間で議会に届いた請願はわずか13件。暮らし・福祉をめぐる切実な県民要求に96人の県議が誰一人向き合っていません。志位氏は「憲法に保障された請願権を無視するのはまともな議会ではありません。共産党を議会に送って、県民の声が届く議会をご一緒につくりましょう」と訴えました。

 第二は“県政のゆがみをただす力をもった議席”です。

 愛知県は全国1位の財政力なのに、1人あたりの民生(福祉)費は43位。「行政の最大の目標は企業誘致」などといって誘致補助金や巨大開発に莫大(ばくだい)なお金を注ぎながら、福祉は次々と削り、「住民福祉の増進」という自治体本来の仕事を投げ捨てています。志位氏は「住民無視の『逆立ち』県政そのものです。県民の声で県政を動かす日本共産党で、県政のゆがみをただしましょう」と呼びかけました。

 第三は“不正・腐敗をただす議席”です。

 1議員あたり年間600万円も支給される政務活動費をめぐって、県議の大半の76人が司法から「不当利得」を認定され、2860万円の返還を求められるなど、不正・腐敗の横行は目を覆わんばかりです。志位氏が「“みんなで不正をやれば怖くない”―もはや“ブラック議会”というほかありません。共産党の躍進で不正・腐敗を県議会から一掃しましょう」と力説すると、聴衆から大きな拍手がわきました。

党県議予定候補が気迫込め訴え

 街頭演説では、いたくら正文、柳沢けさみ、満仲みゆきの各県議予定候補が訴えました。

 いたくら氏はJR尾張一宮駅前で「一宮では特養ホーム200人待ちとの切実な声が寄せられます。愛知は全国一の財政力なのに福祉予算が最低クラスだからです」と批判。

 柳沢氏はJR勝川駅前で「小牧基地のある春日井から絶対に若者を戦場に送りたくない。戦争する国づくりの勢力に県議会を独占させるわけにはいかない」と力を込めました。

 満仲氏は名鉄有松駅前で、さはしあこ、古川まこと両名古屋市議予定候補とともに訴え。「一人親世帯への母子医療制度のおかげで、私もどれだけ助かったかわかりません。今度は愛知県ですべての子どもの医療費無料化を18歳まで引き上げたい」と語りました。


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