2015年2月28日(土)
日銀総裁の姿勢批判
参院委 追加緩和で大門氏
|
日本共産党の大門実紀史参院議員は26日の財政金融委員会で、日本銀行による追加緩和策(2014年10月31日発表)に関連して、黒田東彦日銀総裁の国会に対する姿勢をただしました。
黒田総裁は昨年10月28日の同委員会で、「(量的緩和は)効果を発揮し、物価目標への道筋を順調にたどっている」と答弁していたにもかかわらず、わずか3日後に国債購入を30兆円も増加させる追加緩和策を打ち出しました。
大門議員は「順調なら追加緩和は必要でないはず。国会に偽りの情勢認識を答弁したのか」と質問。同時に「(国会にもマスコミにも黙って)サプライズを狙うやり方は、日銀自身が信用を失うことになる」と指摘しました。
これに対し黒田総裁は「委員の趣旨はわかるが、政策委員会で経済の見方を議論しているので、個人的な意見を述べられない」と強弁。他党議員からも「国会質疑の意義が問われる」との声があがりました。